犬を飼うときに誰しも“いい子に巡り会いたい”と思う。
犬を飼う目的も様々である。番犬として、自分の運動のお供として、子供が欲しいと言ったから、子供が拾ってきたから、だた何となくかわいいと思ったから、その犬種の魅力に取り憑かれたからetc、とにかく様々である。
大切なのは飼いたいと思った犬種がどういう長所を持ち、どういう短所を持っているのかということを可能な限り把握することである。この“よく把握する”をできていないで犬を飼い始める人が非常に多いということが最近目立ち始めている。
“吠えることを目的として作られた犬種”“咬みつくことを目的として作られた犬種”“気性の激しさを売りにしている犬種”など犬種によって作られた目的が違う。その目的を果たすための能力・性格や性能が一般家庭にとってはまったく必要のない能力もある。住宅地にあっては“吠える犬種”は困ったものである。老夫婦が飼うのに“気性が激しく咬みつくことを目的として作られた犬種”は困ったものである。
一般の人は飼いやすい犬種を選ぶべきである。ところが選択時点でまったくそれを考えない人がとにかく多い。
「えっ!!この犬種って吠える子が多いんですか?」「えっ!!この犬種って気性が激しいんですか?」
とにかく見た目重視で飼う人が非常に多い。「かわいいから・・」「おもしろいから・・」「かっこいいから・・」
吠える犬種を飼っておいて“吠えないで欲しい”は頭を抱えてしまう。
犬曰く:「それだったら他の犬種を飼ってくれよ!!吠えるのがオレの長所だぜ」
「咬むのがオレの得意技だぜ。そのオレに咬むなってか!?」
なんて思ってるかも・・・
可能な限り情報を収集しても、いざ飼ってみると様々な問題やトラブルが起こる。生き物だから思い通りにいかないのは当然である。
しかし何の準備もしないで飼うというのは犬に対して失礼である。当の本人(?)たちはどう思っているのかは知る由しもありませんがとにかくそう思うのである。
もう少し犬を飼うということに対して“真剣”になってもいいのではないだろうか。
「たかが犬じゃないか・・・」そういう人もいる。
「されど犬である。生き物なのである。」
“危機管理”できてますか?
総論
犬は飼い主を選べない。だからこそ少しでもお互い出会って良かった。そう思えるように危機管理しようじゃありませんか。
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