ビックリした!
自分でもやかましいと思うくらいに話を伺う中で驚きの声をあげた。
「ありえない!」「信じられない!」「本当ですか!?」
「なんてうるさい訓練士だろう・・頼むのやめようかしら」そう思われたことだろう。
北海道への浪漫飛行から戻った2日後、今度は東京の郊外まで車を走らせた。
じかにお会いして再度詳しく話を聞く中でさらに驚愕の事実を聞かされた。 驚かずにはいられなかった。たいがいのことでは驚かないが今回はさすがビックリした。
あろうことか驚きのあまり鼻水まで噴き出してしまった。
「なんて汚い訓練士だろう・・・帰ってもらおうかしら」
そう思われたかも知れない。
これはどう考えてもモラルとして問題あるんじゃないのか?
そう思わざるを得ない御指南に皆様いかが思われるだろうか?
⑦と⑧に関しては完全に矛盾している。
以下をご覧いただきたい。
①1日3回ケージの外に出して排便をさせる。その時おやつを使って外に連れ出す。 排便が済んだらすぐ
におやつを使ってハウスさせる。
②おやつを常に持ち歩き、危険を感じたらばらまいてすぐにそばを離れるようにする。
③散歩はしなくてもかまわないのでケージのなかで常に寝かせておく。
④体におしっこうんちがついて汚れてもキレイにする必要はなく、とにかく触らないほうがいい。
⑤一日中音楽を聴かせて、犬が怖がって吠えるような音は聞かせない。
⑥人と接触させない方がよい。
⑦病気になった時はケージのまま病院に連れて行き、麻酔を打ってから診察してもらうしかない
⑧病院に行けるようにするには飼い主さんが何度も根気よく病院に通い、恐くないと教えるようにする。
⑨口輪ができるようにトレーニングしようとしたが一度失敗して断念した。
⑩予防注射の類は打てないなら一切打たなくていい。
「なんじゃこりゃぁ・・・反則だろ、これ!?」(ガンチ)
おおガンチ!!今日も憤ってるな!
一体全体何を卒業(?)したのだろう・・・・。この状態で返して飼い主にどうしろというのだろう。 飼い主だって途方に暮れて卒業(?)してたったの2日で助けを求めてくるのも無理はないのではないか? だってこれでは咬まれない保証はどこにもない。むしろ危険すぎる・・・。
「予防注射など打たなくてもいい。散歩なんかしなくていい。うんこが付いてもキレイにしなくていい。触らないほうがいい」などと言って卒業(?)させる訓練士がどこの世界にいる・・・・いや・・・いたのか。
鼻水だって噴き出るのもお分かりいただけることと思う。
いろんな考え方があるが考え方とかどうとかそういう問題ではなくまずいのではないのか?モラル的にも法的にも・・・。 ここにも“非なるプロフェッショナル”が・・・。 本当にビックリした・・・。
あーそうそう、たった一度で断念されてしまったという口輪・・・・昨日(7月9日)たった一度目で装着できたので今日獣医さんに行って注射打ってきてもらいました。 「なぜこの程度の咬癖犬に口輪すら着けられないのだろう?」と不思議でならなかった。 ポチは口輪をつけられるようになるまで半年以上かかったのに・・・・(参照:命の瀬戸際にあった柴犬のお話)
喜んで診察室に入っていくし、獣医さんにも他の患者さんにも吠えかからなかったし、麻酔を打つこともなかったし、抱いて診察台に乗せ降ろしできたし、診察台に乗ってもパニく らないし、注射打つ時も暴れないし、半年も預かっておいてなぜこの程度の咬癖犬を病院にかけられなかったのが不思議でならない。あとは回数を重ねることで改善されていくのではないかと判断された。
私が普通の訓練士では到達できない域まで達してしまったのか普通の訓練士にとってこの犬があまりにも難しすぎるのか判断は難しいところだが・・・いやはやそれにしても世の中は不思議なことばかりだ・・・・。ポチに比べれば最近の咬癖犬はみんな良い子に見える。ポチ、ありがとう。
滅危惧種:中村信哉はどこへでも飛んでいく。しかしそれは本物を伝えるプロフェッショナルの不在を意味する。
※ガンチ:このコーナーに出てくるフィクション犬であり私の心の叫びとリンクしている。ちょっとガラが悪いが気にしなくていい。ガンチの行動は過去に出会った半端じゃない犬たちをモデルにしています。
これから時々登場しますのでどうぞよろしく!
他の登場人物
コマンダーさん:元グリーンベレーの隠居のおじいさんでガンチの飼い主
ゴードンさん:コマンダー家の隣に住むフリーライター
サリー:ゴードンさんの愛犬