この手記は10件の専門家にたらい回しにされ、北栃木に辿り着いた柴犬コロさんのオーナー様が卒業に際して記したものである。原文をそのまま転記しています。ねつ造無しのオーナー様の声をご覧ください。
中村
今は毎日「夢のような日々だ~」と思って過ごしていますが、トラブルなしに愛犬と生活してこられた方がお聞きになったら、「そんなこと、当たり前じゃないの?」と思われるような「ささやかな夢」のように思われるかもれしません。
私たち飼い主は、コロとただ楽しく暮らせれば、それだけで十分でした。
お散歩・食事・ブラッシング・たまの爪切り・お風呂などが円滑に行えれば、本当に本当にもう十分すぎるくらいの夢でした。
コロが訓練所に行くまで、どんどんそれらはできなくなっていきました。
それをどうにかしようと、一生懸命にトレーナーさんを探しました。
「ほめて躾ければ、犬は理解できるのだ」という妄信が、事態を余計に悪化させていました。
いまならよくわかります。
「権勢症候群」であろうとなかろうと、いつも猫なで声でおやつを差し出しているような存在は、結局のところ、ワンコになめられて終わりです。
犬も人も関係ありません。
人間同士であっても、いつもヘラヘラしていて、のべつまくなしにお菓子をくれるような人に対して、敬意を払ったりなんかしないと思います。
咬んだって、自分(ワンコ)が別に怖い思いも痛い思いもせず、嫌なことから逃げることができるのなら、咬むのが犬の常識なのでしょう。
(咬んだ直後にもおやつを差し出して「人間の手は安心できるものだと教えることが大切だ」をおっしゃった方もいました。)
私たちが間違っていたのは、まさにそこでした。
人間のように「叱る」ということは、咬んで終わりの犬にはできないことです。
(犬同士であれば、可能でしょうけれど)
「タイミング、その時の犬のコンディションなどなどを、常日頃からよくよく観察したうえで、適切に行う」ということは、慣れるまではとても骨が折れる仕事だと思います。
でも、それが家族同然の存在であるのならば、きちんと対応しなければいけません。
適切に対応できれば、犬は十分に理解できるのですから。
「ほめる」ということも、きちんとやろうと思ったら、とても難しいことだとは思うのですが、やはり「叱る」ということの方が、ずっとずっと難しいと思います。
「ほめるだけの躾」のトレーナーさんのお一人は、こうおっしゃいました。
「コロを1日100回以上ほめて下さい。コロの存在、生命そのものを寿いでください。」
このトレーナーさんは、講義が主でした。
「飼い主が変れば、犬が変わる」というのがモットーで、心理学なども講義の中にあったのですが、数回お話を伺っても、「咬む」ということに対する具体的なアプローチは何もありませんでした。
「私のようなトレーナーに巡り合えた皆さんは、ラッキーですよ!出会うべくして、私たちは出会ったのです。咬まれたことに感謝して下さい。」
と、講義の度に毎回聞かされ、結局ラッキーだと思えなかったのでお断りしました。
「ほめるだけ」ということが、どれだけバランスが悪いことだったのか、中村先生に犬との接し方の心構えを実地で教えて頂いた時、実感しました。
お散歩の後のお昼寝、大好き!
今日は久しぶりにコロをシャンプーしました。
以前は「「唸り顔」に威嚇されながら、おやつを差し出しながら、何か終了していたのですが、今回は口輪を付けてシャンプーしてみました。
「暴れたらどうしよう!」
「唸ったらどうしよう!」
そうなったらちゃんと叱って、受け入れさせるしか道はありませんので、粛々と敢行しましたが、コロはとてもおとなしく洗われていました。
信じられないことです!
あのコロが!無抵抗でシャンプーを受け入れたのです!
シャンプーの後、ご褒美のおやつをものすごく嬉しそうに食べた後、庭で昼寝をしているコロを見られるのが、本当に本当にうれしかったです。
訓練所を卒業したコロは、子犬の頃のように聞き分けが良く、成犬ならではの分別もちゃんとあります。
ですが、コロがいつでも優等生、飼い主の顔色を窺ってビクビクしているわけではありません。
そこは動物、ちゃんと使い分けています。
目の前に生ごみの袋が置いてあれば、早速袋を破って中身をチェックし(1年間の留守の間に油断していました!大きなバケツを買って、事なきを得ました。)庭にちょろちょろしているトカゲを追いかけて大騒ぎし、隙あれば大好きなドライブに行こうと、飼い主を誘導したりしています。
コロはいきいきと、毎日を楽しんで生きています。
「咬まれる」ことに困り果て、怯えていた頃は、そんなコロを愛でる余裕もありませんでした。
今では「コロって宇宙一かわいい!」「コロは宇宙一いい子だね。」
そんな褒め言葉が家じゅうに飛び交っています。
そして、その夜はシャンプーに疲れたのか、大いびきでコロは寝ていました。
咬まれる恐怖におびえていた時には、コロのいびきを愛でる余裕すらありませんでした。
もしかしたら、コロのいびきを初めて聞いたのかもしれません!
これからもずっと、中村先生から教えて頂いたことを大切に、コロと暮らしていきます。
もしも困ったことがあったら「中村先生だったら、こうするな」といつでもお手本に向かって進むことができます。
「訓練所を卒業したら、訓練は終わり」ではないのです。
実戦に赴く飼い主さん達を、北栃木のホームベースから、熱血リーダーがいつだって励まし、導いてくれるのですから。
預託訓練をお願いしなければ、あのまま「ほめるだけの躾」を続けていたら、今頃私たち飼い主の指や耳、鼻がどうなっていたか、想像もつきません。
飼い主がいくら変わっても、「一度でも人を咬んで嫌なことから逃れることができた犬」を飼うことは、素人にとってはとても難しいことです。
適切なアドバイス・訓練ができるプロの存在が、絶対に必要です。
そして、訓練所を卒業した後にも知らんぷりせず、何かあればすぐに的確なアドバイスを下さったり、必要とあれば駆けつけて下さるような、力強い専門家であれば、鬼に金棒です。
沢山のトレーナーさん達と交流しましたが、「本気咬みの犬の矯正をお願いする」という依頼で、初回時にリードも持てないような訓練士さん・トレーナーさんでは、まず望み薄なのではないでしょうか?
10人以上のトレーナーさんの中で、コロに触れたのはパピーの時のトレーナーさんお二人だけでした。
「咬みの矯正」でお願いした方々は、絶対に絶対にコロに触ったり、リードを持つことさえもしませんでした。
「目を合わせるのは威嚇にあたるから」とおっしゃって、目すら合わせませんでした。
コロはしっかりとリードでつながれていても、飛びかかっていくようなこともなかったのに、半径3メートル以内に近寄ることができた方も皆無でした。
「咬めば、思いのまま」と思っているワンコにとっては、そんなことでは何の矯正にもなりません。
犬がどうして咬むのか。
何が原因でそうなったのか。
飼い主はどう変わればいいのか。
そういうワンコに対して、どのように接すれば、矯正することができるのか。
本能で生きている彼らに、的確に適切に接することができるプロでなければ、改善しようと思ってお願いしたトレーナーさんの為に、問題が悪化することもあるのです。
中村信哉先生は、まさにそのプロ中のプロ。
沢山のトレーナーさんが結果を出せず、断り断られ、気に入らなければ飼い主達を咬んでいた柴犬3歳オスを更生させ、その愛犬のことを怖くて怖くてたまらなくなっていた飼い主達に指導をし、自信を付けさせ、また一緒に暮らせるようにして下さったのですから。
愛犬に咬まれて怯える毎日を送る飼い主さん!
北栃木愛犬救命訓練所は、あのHPにある通りの訓練所です。
「そんな人が本当にいるの?」と思われるかもしれませんが、中村先生は唸り声を上げ、咬みついてくる猛獣のような犬達を更生させ、再び飼い主のところを戻すためだけに、日夜戦っておられます。
「咬む犬は治らない」「預託訓練から戻って来たら、また元に戻る」というのは、北栃木訓練所には当てはまりません。(もちろん飼い主が学んだとおりに接することが大前提ですが)
沢山の卒業生の皆さんもそうですし、私たち飼い主家族がその証拠です。
メールでもお電話でも、まずはご連絡をなさってみてくださいね。
愛犬が咬んだりしなかったあの頃が、楽しかったあの頃が、愛犬の事がただただ可愛くてたまらなかった頃が、また戻ってきますよ。
中村先生はワンコ達の命を「救命」するだけではありません!
心身とも弱り切り、どうしたらよいのか皆目見当のつかない、崖っぷちにいる飼い主達の「命」も同時に救って下さるのです。
ご自身で命名された「愛犬救命訓練士」の名の通りです。
「矯正できなかったら、養子にもらい受ける」と明言されている通り、いつだって退路を断って前進し続けておられます。
今までにも命を懸けて、沢山の犬と飼い主達を救ってこられました。
その偉業に心からの感謝を捧げます。
そして、先生の後に続く方が増えることをねがってやみません!
以上が、命をつないで頂いて「犬は犬らしく、人は人らしく」幸せいっぱいで毎日を過ごしているコロとその飼い主達の近況報告です。
コロを大切にして、家族全員で朗らかに暮らしています!
中村先生、三森さん、本当に本当にありがとうございました!
もしも、また困ったことがもしもあったら、ご指導をよろしくお願い申し上げます。
ここまでお読み下さって、ありがとうございました!
皆様の楽しい毎日をお祈り申し上げます。
**追記です!**
コロが戻ってきて、半年がたちました。
ますます、ますます、ますますイイ子です。
お散歩の時などは、コントロールが難しそうなワンコを連れた飼い主さんの羨望の眼差しを浴びますが、今までのいきさつをお話しすると、皆さん一様にびっくりされます。
沢山のトレーナーさん、訓練士さんが何の結果も出せなかったのに、北栃木の中村先生が大喜びで迎えに来て全身全霊の訓練を施し、飼い主も矯正し(笑、でも本当に大切なのはこちらなのだと思います。)また愛犬と共に楽しく暮らせるようにして下さいました。
「呼ぶとしっぽを振りながら、愛犬がこちらにやってくる」という夢のような毎日が続いています。
愛情を持って、愛犬をコントロールできることは、犬を飼うためには必要不可欠なことです。
適切に接することが出来れば、トラブルは最小限で済み、犬と人間の二種族が楽しく暮らしていけます。
沢山の飼育本、飼育方法がネットで紹介されていますが、10数人の「犬の専門家」を称する方々と接した結果、犬と飼い主双方に適切なアドバイス、指導をできる方はいませんでした。
今になってみれば、弱っていて途方に暮れている飼い主など、良いカモだったのだと思います。
中村先生は訓練士としても超一流ですが、指導者としても超一流の方だと思います。
犬の訓練士を目指している若い方々で、一生使って行ける本物の技術・気迫・信念などもろもろのものを養いたい方は、とても大変な道だとは思いますが、是非、先生の門を叩いて下さい。
本気咬みの犬と暮らす沢山の飼い主達が、適切な指導をして下さる方を待っています。
これからも節度ある態度で愛犬に接し、培って頂いたスピリットを決して無駄にせず、コロが天寿を全うするまでかけがえのない時間を大切に過ごしていきます。
中村先生、三森さん、ありがとうございました!
これからもFBの記事を楽しみに拝読いたします!