こんにちは。“絶滅危惧種”の中村です。
今月は少々忙しい日が続いた。全日本や栃木県内訓練競技会、入退所における県外への送迎が続き、弱点である腰に疲れが溜まったようで少し痛む。
痛むと言えば痛むのは何も体だけでない。心が痛むのはさらに応える。
今月、栃木県内にて日本警察犬協会栃木支部の訓練競技会があり、その競技会に5件の訓練所で期待に応えてもらえず、ようやく当訓練所で更正できたわんこも出陳した。
出陳にあたって物品持来(木製のダンベルなどを咥えて持ってくる課目)という新しい課目を教えるべく訓練を開始した。木製ダンベルを咥えることを
教えるために犬の口を開けた。

「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっつ!?!?!?!?」(頭抱)
「犬歯がない・・・・・・・・・・・・・・・・」
何件目の訓練所だったか忘れたがそこの校長先生の勧めで犬歯をカットされていたのだった。
今は信じられないくらいにお利口さんになっているので犬歯をカットされていたことなどすっかり忘れていた。
「犬歯がなくても軽い木製のダンベルだから持つことは持てるけど、あったほうが犬は楽なんだよなー」と思いつつ訓練開始!
そこで思ったのが・・・・・
「なんでこの程度の咬癖犬で犬歯をカットするんだ!!!」(激怒)
咬癖犬の訓練にあたってよく行われるのが“犬歯のカット”と“去勢”。それとどこかのしつけ教室では去勢をしていないと受け入れ不可というところもあるらしい。
基本的に外科的処置は最後の最後の最後の手段であり、私はこの18年やったことはない。それに本来あるべきものを人間の都合で切除するのは我慢ならないし、何より訓練士の美学に反するのでどんなに激しい咬癖犬でも犬歯のカットや去勢は行ったことはない。
「あー、ほんっとにもっと早く先生とめぐりあえてれば犬歯カットされなかったのにねー」とわんこに話かける。
わんこと飼い主さんがかわいそうでなりませんよ。話を聞くと訓練士の努力というものを感じないですね。死にものぐるいで訓練した感じを受けないですもの。その犬と真剣勝負で向き合った感じがしないですもの。
たーだエサをちらつかせて「オスワリ」 たーだエサをちらつかせて「アトヘ」 よその人や犬に向かっていっても叱ることなくたーだエサをちらつかせて「マテ」 当たり障りのないその場しのぎの訓練風景が目に浮かびます。
咬癖犬をナメるにも程がある。何も出来ないなら最初からできないと言ってほしいのものである・・・。
5件とも期待に応えてもらえないとは・・・・・・・心が痛む。